横浜市立大学大学院 医学研究科 環境免疫病態皮膚科学
横浜市立大学大学院 医学研究科 環境免疫病態皮膚科学
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教授挨拶

相原道子(あいはら みちこ) 教授


昭和55年 横浜市立大学卒業


御挨拶


 当教室は、初代の野口義國教授時代から教室の主要な研究テーマである免疫・アレルギー疾患および皮膚悪性腫瘍を中心に、診療および研究を行なっています。
具体的な対象疾患としては免疫アレルギー分野では薬疹(Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症ほか重症薬疹)、乾癬、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹およびアナフィラキシー、食物アレルギー、膠原病(皮膚筋炎、強皮症、全身性エリテマトーデスなど)および血管炎、自己免疫性水疱症などがあげられます。
これらの疾患について、生物学的製剤を含む最新治療を行うとともに、抗原解析や遺伝学的背景の検討、ヒトの検体や動物モデル・培養細胞を用いたメカニズムの解明や治療研究を行なっています。
皮膚悪性腫瘍では、メラノーマ、有棘細胞癌、乳房外パジェット病を中心に大学病院皮膚科としては他に類を見ないほど多くの手術を行い、分子標的薬を含めたあたらしい治療も積極的に進めています。
臨床と研究のバランスを重視しており、研究は大学院生や教員が担っていることはもちろん、多数の学内外の基礎系および臨床系教室や研究所との共同研究も行なっており、教室員の海外留学も推奨しています。

 また、神奈川の医療の中心として、大学附属2病院のほか、神奈川県内、とくに湘南地方を中心に1〜5名(多くは3名以上)の常勤医が勤務する23病院を抱え、多くの勉強会やカンファランスを行なっています。
当教室では専門医取得後少なくとも数年は大学附属病院または協力病院の中堅以上としての勤務を原則としています。
そのため女性医師には出産後に一時的に常勤職を離れても、大学非常勤職をへて常勤職に復帰する道筋を準備しています。
なお、男性医師には昨年度から大学勤務に限り希望すればお子さんが生まれた後の休暇を1週間取得できるようにしました。
明るい助け合いのできる教室運営を心がけています。

 ひとつの組織はいろいろな個性が互いにぶつかり合って磨かれ、その結果、集合体として強く輝くものであると思っています。
当教室もそのようにして発展していくことを目指しています。
若いアクティブな医師、根性のある医師、他人の心の痛みを分かろうとする医師を積極的に受け入れて育て、関連病院とともに発展したいと思います。
2017年4月
スタッフ紹介

横浜市立大学附属病院

役職 氏名 卒業年 資格・学会活動・専門分野
教授
部長
院長
相原道子 S55 日本皮膚科学会専門医
日本アレルギー学会指導医および認定専門医
日本アレルギー学会代議員
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会総務理事
日本皮膚学会東京支部代議員・副支部長
日本研究皮膚科学会評議員
日本皮膚科心身症医学会理事
日本乾癬学会評議員
日本職業・環境アレルギー学会評議員
日本小児皮膚科学会代議員
日本ラテックス研究会理事
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会第二部会委員
医学博士

薬疹
アトピー性皮膚炎
皮膚アレルギー
食物アレルギー
病院准教授
担当部長
和田秀文 H3 日本皮膚悪性腫瘍学会評議員

皮膚悪性腫瘍
皮膚外科
学部准教授 猪又直子 H6 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー指導医および認定専門医
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会評議員

蕁麻疹
アナフィラキシー
皮膚アレルギー
食物アレルギー
学部講師
研究室長
山口由衣 H12 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本研究皮膚科学会評議員
日本アレルギー学会代議員

膠原病
乾癬
学部助教
医局長
池田信昭 H16 膠原病
学部助教 副医局長 渡邉裕子 H16 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
乾癬
薬疹
学部助教 小田香世子 H17 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
皮膚腫瘍
学部助教 岩田潤一 H19 皮膚科一般
学部助教 武山紘子 H19 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
皮膚科一般
指導診療医 向所純子 H20 皮膚科一般
悪性腫瘍
シニアレジデント 川村知佳 H26 皮膚科一般
シニアレジデント 冨樫 結 H27 皮膚科一般
シニアレジデント 東平麻維 H27 皮膚科一般
シニアレジデント 高 奈緒 H27 皮膚科一般
大学院生(長期履修制度) 白田阿美子 H17 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本アレルギー学会専門医
皮膚アレルギー
食物アレルギー
大学院4年(博士) 金岡美和 H16 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
膠原病
水疱症
大学院4年(博士) 高村直子 H18 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
乾癬
薬疹
大学院2年(博士) 乙竹泰 H24 皮膚科一般
膠原病
大学院2年(博士) 浅見美穂 H24 皮膚科一般
乾癬
大学院1年(博士) 渡辺雪彦 H22 皮膚科一般
乾癬
大学院1年(博士) 秋田亜紗美 H24 皮膚科一般
膠原病

横浜市立大学附属 市民総合医療センター

役職 氏名 卒業年 資格・専門分野
部長 蒲原 毅 H7 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
アトピー性皮膚炎
乾癬
感染症
褥瘡・皮膚潰瘍
助教 伊藤亜希子 H14 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
皮膚科一般
皮膚腫瘍
診療医 鈴木麻生 H24 皮膚科一般
シニアレジデント 高松法子 H25 皮膚科一般
シニアレジデント 平松功太郎 H26 皮膚科一般
協力病院(常勤派遣)
国際医療福祉大学熱海病院
横浜市立市民病院
横須賀共済病院
横浜南共済病院
横浜栄共済病院
小田原市立病院
藤沢市民病院
茅ヶ崎市立病院
平塚共済病院
国立病院機構 災害医療センター
神奈川県立こども医療センター
神奈川県立がんセンター
神奈川県立足柄上病院
神奈川リハビリテーション病院
横須賀市立うわまち病院
藤沢湘南台病院
大森赤十字病院
済生会若草病院
済生会横浜市南部病院
金沢文庫病院
横須賀市立市民病院
その他、非常勤派遣病院多数
研究内容
主な研究テーマ

1.アトピー性皮膚炎に関する研究
アトピー性皮膚炎やその他のそう痒性皮膚疾患における分子生物学的異常を明らかにするために、血清および患者およびモデルマウスの皮膚や培養細胞を用いて表皮および真皮の両面から研究を進めている。
それらの異常の発現の変化を様々な治療法との関係において解析している。

2.薬疹に関する研究
Stevens-Johnson症候群/TENなどの重症薬疹の疫学調査および遺伝子解析を行っている。
また、薬疹とヒトヘルペスウイルスの再活性化との関係や、多種のサイトカイン/ケモカインの産生異常、細胞性免疫に関係する分子の発現異常について解析を行うことで、薬疹の発症メカニズムの解明を目指している。

3.食物アレルギーに関する研究
口腔アレルギー症候群、蕁麻疹・アナフィラキシー、食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の患者血清を用いて、新規食物アレルゲンの同定ならびに、アレルゲンコンポーネントの解析を行っている。
また、アスピリンなど種々の薬剤が、食物による蕁麻疹やFDEIAの症状発現に及ぼす影響について研究している。

4.乾癬に関する研究
乾癬の病態解明のため、表皮細胞のSTAT3活性化シグナルの増強・維持機構の解明、脂質代謝との関連、Th17細胞や単球を主体とした免疫細胞との関連を研究している。
さらに、関節症性乾癬の臨床解析や、生物学的製剤を用いた加療前後における臨床経過を解析することで、より良い加療の提案を目指している。

5.膠原病に関する研究
主に全身性強皮症や皮膚筋炎をテーマに病態解明のための研究を行っている。
全身性強皮症については、免疫細胞、線維芽細胞、細胞外基質に着目した病態解析を行い、新規治療法開発を目指している。
皮膚筋炎においては、自己抗体別の臨床解析を行うことでよりよい治療法選択に役立てている。

6.自己免疫性水疱症に関する研究
水疱症については、ステロイド療法のほか、大量γグロブリン療法、エンドキサンパルス療法、血漿交換、リツキサン療法などの集学的治療を行い、加療前後の抗体価や重症度スコアの比較もすることで、より良い治療法を検討する。

7.腫瘍に関する研究
悪性黒色腫における細胞内極性因子sPKC1λ/ιの役割を検討し、転移や予後との相関を研究している。
また、他の皮膚悪性腫瘍におけるウイルス感染の関与からの病態解析、分子標的治療などの新たな治療法に関する研究や、分子標的治療薬の臨床応用に対する研究も行っている。

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